グッドデザイン賞を主催する公益財団法人日本デザイン振興会公認の専門店

「私の選んだ一品」は、グッドデザイン賞の審査委員一人ひとりが、審査を離れ、個人的なお気に入りや、注目した受賞デザインを選び紹介する毎年恒例の企画です。

 

GOOD DESIGN Marunouchiでの開催のエキジビションに合わせて、2023年度の受賞と同時に発表されたものからお買い求めいただけるアイテムを、審査委員のコメントと共にご紹介します。

 

 

<オンラインストア・丸の内店にて購入可能>

 

石けんケース「mu(ムー)」

山田 遊|バイヤー

普段から海や山、また川や森に行った際、気になる枝(棒)や木の実、石や貝、さらには漂着物など、ついつい目で追って探しては、拾ってきてしまう。そんな僕にとっては、五島列島の北部、小値賀島の海洋プラスチックゴミをアップサイクルした、このコロンとした石のような形状をした石鹸ケースが純粋に好みなのです。

  

■ 蚊取り線香ホルダー MIKADZUKI MINI 

吉田 貴子|インテリアデザイナー

蚊取り線香の渦巻きと三日月の形状のマッチングに一目で使いたいと思いました。夏のアウトドアライフには欠かせない存在をこんなに愛らしく引き立たせるなんて。結構贅沢な品ですが、アルミ色の美しさ、精度の高さ、機構の面白さなど、そこまでこだわるかというアウトドアマニアには楽しい一品。

  

■ おてがるトング

辰野 しずか|クリエイティブディレクター / デザイナー

極めてシンプルな形状でありながら、ビンの中の小さな食材から大きな塊肉、パスタだって軽やかにつかめる万能なトング。見た目以上に強度もしっかりしていて、毎日使う道具にぴったりだと思います。この細部まで行き届いたデザインは、メーカーとデザイナーが粘り強く試作を繰り返した結果だと分かり、その仕事ぶりにも感動しました。

 

■ 支障木プロジェクト

倉本 仁|プロダクトデザイナー

街路樹や公園木のような我々の暮らしに緑の潤いを与えてくれた木々にもいつか終わりの時が来る。産業を横断した協業を経て製品に生まれ変わったその姿には樹木の力が漲り、個性的な木目模様は人々の思い出を映しているかのように錯覚した。

  

柳沼 周子|バイヤー

この製品に出会うまで「支障木」という言葉を知らなかった。プロジェクトの全容を聞き、関係者の覚悟と使命、これまでのご苦労を垣間見て感動した。本製品を買うことは、皆さんの心意気に一票を投じる行為である。こうした、産地でこそ成り立つ取り組みが、他地域の手本となり豊かな広がりとなることを期待する。

 

西村 浩|建築家・クリエイティブディレクター

都市部においては「落ち葉清掃が大変だから」という理由で、伐採や強剪定される樹木が後を絶ちません。人間の都合だけで、時間をかけて育ってきた樹木をいとも簡単に痛める行為にはいつも反対するのですが、諦めざるを得ないことも多いです。プロダクトを生み出すプロセスには、やむを得ず失ってしまった時間や記憶に対する、精一杯の償いの気持ちが感じられる作品だと思います。

 

  

<丸の内店のみ販売>

 

備蓄食品ブランド ギフトアンドストック

 

永田 宙郷|プランニングディレクター

『非日常』は2つある。災害や弔事など危険や悲しみ迫る非日常と、お祭りやお祝いのような歓喜溢れる非日常だ。
その上で、「非常食を日常でも」と謳う商品は多々あるが、日常を通り越え、非日常同士を繋ぐアイテムは初めてみた気がする。
これで僕のいずれの非日常は守られる。まずは誰に贈ろうか?

 

 

返せるまな板

 

菅原 義治|クリエイティブディレクター

従来のまな板は調理台に直接触れるため、裏返して使うと調理台が汚れてしまう。水洗い後に使うと調理台が濡れてしまう。都度、キッチンペーパーや布巾で拭き取りが必要だった。そんなちょっとした手間を省いてくれて、且つ衛生面の配慮もされたこのまな板は、料理が大好きな私にピッタリだ。

 

 


 

GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA 丸の内店では、現イベントにて2023年度受賞品をおよそ200点展示販売しています。ぜひ足をお運びください。

 

<イベント情報>

 

丸の内店

催事:デザインのいまを手に入れよう-2023年最新グッドデザイン賞受賞特集-

会期:10月5日(木)~12月6日(水)

場所:丸の内店

 

オンラインストア

特集:デザインのいまを手に入れよう -2023年最新受賞-

会期:10月5日(木)~12月6日(水)

>2023年度受賞一覧へ

 

 

*各店、商品ラインナップや販売期間が異なります。


 

GOOD DESIGN Marunouchi:グッドデザイン賞を主催する公益財団法人日本デザイン振興会が運営する、デザインと人、デザインと社会をつなぐコミュニケーションプラットフォームです。

 



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