おりん Paddle[パドル]/瀬尾製作所
家族が集う生活空間に置いても、違和感なく故人を弔う場が作れる仏具として音色も心地良く、また、鳴らした後に置き場に困る「りん棒」をガラス部分の置台に乗せても音が鳴りやまない工夫など美しさと機能を両立させた。
■おりん上部のガラスで作られた置台にさり気なく置かれたリン棒が印象的な「Paddle」。その名の由来となったパドルのような形のリン棒でおりんを鳴らし、澄み渡った音色を故人のもとへ届けられます。リン棒と本体の透明感のある佇まいが様々なインテリアスペースに美しく溶け込みます。
■仏具の生産地「高岡」:富山県西部に位置する高岡市は江戸時代より鋳物を始めとした金属加工が盛んな土地であり、その起源は約400年前の慶長16年(1611年)、加賀藩主である前田利長公が産業の振興を目的に、7名の腕利きの鋳物師を集め、高岡市金屋町に鋳物工場を作らせたことが始まりとなります。
当初は生活道具である鍋や釜などを鉄を溶かして作っていましたが、江戸中期頃から次第に銅製品の製造も盛んとなり、茶道具や花器、寺院用の梵鐘や銅像から仏具まで発祥から400年経った今も伝統を守りながら作り続けています。